院長の和浩先生は、学生時代に続 肇彦先生の話に感銘を受け、続歯科医院の勤務医となった。2年間は根管治療を徹底的に仕込まれ、その後の2年間は一般歯科や顎関節症の勉強をした。勤務医時代、火曜会や横浜臨床座談会といったスタディグループに所属し、多くのことを学んでいる。
「たいへん刺激を受けました。予防については丸森賢二先生との出会いが大きかったと思います。」
その後、母校で薬理学博士号も取得した。現在は日本歯科大学の丸茂義二先生の研修会で咬合を全身から捉えることを学んでいる。
「顎関節症は、これまでスプリント療法が中心でしたが、咬合に原因を求めるこれまでの考え方だけで本当に根本的な治療ができているのだろうか、と疑問に思うようになりました。顎関節症やブラキシズムなどに対して、全身的要素や心理学的要素も含めた根本的な原因からの改善を考えています。」
和浩先生のこのような考えもあり、久恵先生はアライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理学大学院(AIU/CSPP)日本校に在学中だ。この大学院は、WASC(米国西部大学・大学院協会)、APA(アメリカ心理学会)より臨床心理学の博士課程の認定を受け、米国で最も多くの認定臨床心理学者を輩出する教育機関として知られている。久恵先生は現在2年生、3年生になると400時間のインターン実習もあり、心理学について本格的に勉強中だ。また最近、星和書店から「無意識を活かす 現代心理療法の実践と展開」が出版されたが、この本を著し、編集された吉本雄史先生について現代催眠も学んでいる。歯科医療に於ける心理療法の適応については日本歯科大学助教授 西田紘一先生が執筆されている。久恵先生もブラキシズム患者へ心理療法を応用した症例について執筆している。
「私は心理学の勉強中です。精神科や小児科の先生、法学部の教授、臨床心理士、スクールカウンセラー、等々様々な職種の人たちと一緒に学んでいます。」心理学の知識や技法を、歯科医療に生かしたいと考えている。
「歯科治療恐怖症、顎関節症、咬合病、ブラキシズムといった原因に心理的要素が絡んでいる症状の緩和や軽減に、役立てたいと思っています。」
現在も催眠療法やTFT(Thought Field Therapy) FAP(Free from Anxiety Program)等のエナジーサイコセラピーを診療に導入している。
「スプリント療法、自己暗示療法だけでは限界を感じるブラキシズム患者に心理療法で対応することもあります。アメリカではブラキシズム治療に心理療法を用いることも珍しくないようです。」